ホルモンクラッシュとは、体内のホルモン(特に男性ホルモンであるテストステロンと女性ホルモンであるエストロゲン)のバランスが崩れることによって起きる諸症状のことです。今回はアナボリックステロイドを使用するとなぜホルモンクラッシュが起きるのか。そしてその予防法について解説していきたいと思います。
アナボリックステロイドを使用すると男性ホルモンは減る
アナボリックステロイドは男性ホルモンとよく似た形をしていて、身体がアナボリックステロイドを男性ホルモンと勘違いする事で筋肉が増えるようになります。この勘違いによって脳は男性ホルモンが過剰に体内にあると誤認して男性ホルモンを減らそうとします。その結果、体内の男性ホルモンは減り、アナボリックステロイドを辞めた後でもしばらくの間は男性ホルモンの生成量は著しく減ってしまいます。
ホルモンクラッシュによって何が起きる?
人の身体はよくできていて、常にホルモンバランスは身体にとって良い、最高の状態に保たれています。なのでステロイドによってホルモンバランスが崩れると身体にとって悪い事が起きてしまうのです。その一例を紹介します。
女性化乳房
男性ホルモンが増えすぎると、人の身体はバランスを取ろうとして、アロマターゼという酵素によって女性ホルモンを増やそうとします。この酵素は男性ホルモンが多いと活発に働きます。脳はアナボリックステロイドを男性ホルモンだと勘違いしているのでアナボリックステロイド使用中はアロマターゼが活発に働いて女性ホルモンが大量に生成されます。このことによって乳腺が発達して女性化乳房となるのです。
男性機能の低下
アナボリックステロイドを使用すると男性ホルモンが減ってしまいます。このことにより睾丸の縮小や精液量の低下などが起こります。ステロイドを辞め、男性ホルモンの量が正常に戻ると元に戻ります。
筋肉の著しい減少
男性ホルモンが少ない状態が続くと、筋肉の合成が抑制され、どんどん減少していきます。
ホルモンクラッシュはアナボリックステロイドを辞めた後に起こりやすい
アナボリックステロイド使用中は擬似的な男性ホルモンであるアナボリックステロイドが体内に十分にあるので大きな異変は起きにくいです。ホルモンクラッシュによる害が起きるのはステロイドを辞めた後です。ステロイドを辞めた後は尿や汗となって体内のステロイドが排出されます。この時点で男性ホルモンの体内濃度および生成量は著しく低下しています。さらにアナボリックステロイドの副作用によって女性ホルモンが増えている事が想定されます。このようなホルモンバランスの著しく崩れた状態では身体にどんな害が出るかわかりません。
ホルモンクラッシュを防ぐ方法
ホルモンクラッシュを防ぐには、ステロイドを辞めたあと、すぐに男性ホルモンの生成量を元に戻す事が必要です。そのために、クロミッドというケア剤があります。クロミッドはもともと女性の排卵促進剤ですが男性が使用すると睾丸の機能が向上する効果があります。男性ホルモンは睾丸で生成されるため、直ちに男性ホルモンの生成量が復活する訳です。
まとめ
アナボリックステロイドは基本的に体に悪いのでお勧めしません。
ですが筋肉を増やしたい人にとって魅力的な効果があるのも事実です。ホルモンクラッシュは人体に著しいダメージを与えます。みなさんくれぐれも使用される際はケア剤の用意をお忘れなく!!正しい知識を付けてから服用することをお勧めします。
以上、ドリーム豊でした!