ButterKnife

夢をかなえるための健康と仕事の話

ドーピング目的としてのインスリン多量摂取で死亡した青年について

最近、Twitterで話題となりました、ドーピング目的でインスリン個人輸入、輸入代行で手に入れ多量に摂取したことが原因で亡くなった青年について解説と私の思うところを綴っていきたいと思います。

 

 

インスリンをドーピング目的で使用して死亡

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北海道でボディビルダーを目指す青年が死亡しました。原因はドーピング目的でインスリンを多量に摂取していた事。それに加えて減量のために糖質制限をしていた事です。未来の明るい青年が筋肉を求めすぎたが為に亡くなってしまったのがとても悔しく残念です。ユーザーではあったにしろ、同じ筋肉を愛する同志としてお悔やみ申し上げます。おなじ犠牲者が出ないように、この記事でインスリンについて解説していこうと思います。

 

インスリンとは?

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インスリンとは、ホルモンの一種です。糖質を摂取し、血糖値が上がると人間の身体はバランスを取ろうとして血糖値を下げようとします。この働きを担うのがインスリンです。血糖値を上げるホルモンはたくさんありますが血糖値を下げるホルモンはインスリンのみではないでしょうか?

 

インスリンが血糖値を下げるメカニズム

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インスリンは体内の栄養を同化する事で血糖値を下げています。同化とは単純な物質からエネルギーを使って複雑な物質を合成することです。いい例としてアミノ酸を同化する筋肉の合成があります。インスリンが分泌されると血液内の栄養がほぼ全ての内臓に補給され、筋肉や脂肪の同化が促されます。これがインスリンによるタンパク質同化です。

 

青年はどうして亡くなってしまったか

インスリンと聞くと多くの人は糖尿病の治療に使う注射をイメージするでしょう。血糖値を下げてくれるので糖尿病治療にはうってつけです。では、これを健常者が使えばどうなるでしょうか?

 

血糖値が低下してしまう

健常者は自分でインスリンを分泌する事ができます。食事、特に炭水化物を摂取すれば膵臓からインスリンが分泌され、血糖値を下げてくれます。ここにインスリン注射をすると通常の血糖値から更に低下して危険な状態になってしまいます。

 

死亡した青年は糖質制限をしていた

健常者がインスリンを打てば低血糖状態になり、非常に危険です。この死亡した青年はインスリン注射に加えて糖質制限をしていたそうです。糖質制限で血糖値の下がったところにインスリンを注射して更に血糖値を下げれば非常に危険な状態になるということは簡単に想像できたはずです。

 

なぜこのような事故が起こったのか

今回の事故には大きく3つの原因があります。

 

簡単にドーピング剤が手に入ること

死亡した青年は、輸入代行サイトでインスリンを手に入れたようです。輸入代行サイトでは誰でも簡単にインスリンやテストステロン、オキシメトロンやダイアナボルなどドーピング剤が手に入ってしまいます。知識のない人の手にも渡ってしまうのは非常に危険です。おそらくこれから規制が強くなっていくでしょう。

 

青年に正しい知識が無かったこと

これが一番の原因です。彼には正しい知識がありませんでした。インスリンがどれほど危険か知らなかったのでしょう。インスリンのタンパク質同化のメカニズムや本来の役割を知っていれば糖質制限中に注射するなんて危険なことはしなかったはずです。これは普段のトレーニングにも言えることですが、正しい知識を身につける姿勢がなければ上達しないどころか危険な目に合ってしまうことが多いです。死の危険さえあるインスリンの知識が無かったことを考えると、トレーニングの知識も乏しかったと予想されます。彼に限らず、ドーピングを考えている人は正しいトレーニングを最低でも5年は継続してから考えて欲しいです。

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ドーピングが当たり前になっている競技環境

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これも大きな原因だと思います。アンチドーピングを謳った大会やコンテストでも、大きな大会であれば殆どの入賞者がドーピング使用者(の可能性が高い)です。実際、今年のビーフ佐々木クラシックでも松尾賢太郎がドーピング使用で問題になりました。この環境が青年をドーピングの世界に誘ったのでしょう。大会で勝ちたい。どうしても勝ちたい。自分はナチュラルで、他の入賞者はユーザーで…

こんな状況、絶対におかしいです。

 

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まとめ

今回の悲しい事故、決して他人事ではありません。青年はドーピングの道に走ってしまった。ですが、彼だけが悪いとは思えないのです。簡単にドーピング剤が買えてしまう環境や中途半端な知識を垂れ流すアフィリエイト、ドーピング使用が当たり前になってしまったフィットネス業界‥‥

これらは筋肉を愛する皆さんの周りにも蔓延る現実です。どうか青年とおなじ道を辿る人がいなくなる事を望みます。以上、ドリーム豊でした。